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×たばこの害は脳卒中ばかりではない!× | ||||||
![]() 秋田県の男では1990年から1994年の5年間で、がんで9100人、脳血管疾患(脳卒中)で4314人、虚血性心疾患(心筋梗塞)で1344人が死亡しています。この期間で交通事故や災害を含めた事故死は1484人、自殺は983人でした。生活習慣病が大きな死因になっていることがわかります。喫煙習慣を持つ人はがん、脳卒中、心筋梗塞の発症が多い事が知られています。ここで喫煙をとりあげる理由は、喫煙の害が極めて深刻であり、禁煙するだけで大きな予防効果が期待できるからです。 喫煙習慣のある人では、喫煙が原因となった死亡は心筋梗塞の68.8%、脳卒中の44%、がんの32.3%であると考えられます。これを寄与危険と言います。これを利用して、1990年から1994年の統計から、がん、脳卒中、心筋梗塞の死亡のなかで喫煙が原因となったと考えられる人数を計算しました。これを集団寄与危険と言います。(図12)
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2,952人の死亡のうち664人(22.5%)は喫煙が原因となった死亡です。 さらに、もし男性の喫煙率が半減していたら秋田県ではどれだけの人が死亡せずに済むかを計算しました。(図13)
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1990年から1994年までの平均で1年あたり、がんでは158人、脳卒中では109人、心筋梗塞では65人、合計332人が助かることになります。比較のために同じ期間の交通事故や災害を含めた事故死と自殺の数も表示してあります。喫煙率を1/2にするだけで事故や自殺の死亡数より多くの県民の命を救えるのです。
その後、自殺は経済的不況を背景に増加し、2001年には442人に及んでいます。 |
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