■脳卒中はがんや心臓病、糖尿病、高血圧などとともに生活習慣病の一つとされているヨ。 ■脳卒中は人口の高齢化とともに発症数が増大!病気を持ちながら生活する人、治療を受ける人が増えているんダ。 |
脳卒中の代表的な症状と頻度 | |
■脳梗塞と脳出血 脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血液が流れなくなる病気です。 脳出血は、脳の血管が切れて出血する病気です。
■くも膜下出血 ▲中央及び中央から放射状にみえるすじが白くなっていて、髄液に血液が混じっていることがわかります。 |
1)脳卒中の定義と発症数、病型割合
「A.脳血管が原因となり、B.突然、C.意識障害や中枢神経の障害を起こす」病気を総称して脳卒中と呼びます。脳卒中の原因となる疾患は、1.脳出血、2.脳梗塞、3.くも膜下出血の3つに分類されます。秋田では、脳卒中は再発を含めて年間3000人程度が発症していて、脳梗塞が60%、脳出血が27%、くも膜下出血が13%を占めています。(図1)
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2)脳卒中の代表的な症状
脳卒中発症時にa).運動まひを示す人が4人に3人、b).意識障害を示す人が3人に1人、c).頭痛を訴える人が4人に1人、d).嘔吐する人が5人に1人います。これらの症状は脳卒中発症を疑うきっかけになる重要な症状で、それぞれの病型で症状の特徴があります(図2)。 1.脳出血は82%に運動まひを伴い、これは脳梗塞とほぼ同じ割合です。症状は脳梗塞より重症で、53%の人に意識障害、30%に頭痛や嘔吐を伴います。 2.脳梗塞は、最も軽症の脳卒中です。85%の人に運動まひを伴い、23%に意識障害が認められ、頭痛や嘔吐はまれで9%の人に認められます。 3.くも膜下出血は、56%が意識障害を示しますが、脳梗塞や脳出血と違い運動まひは24%しか示しません。特徴的な症状は、頭痛(80%)と嘔吐(63%)です。他の病型と異なり、女性に多いことも特徴です。運動まひや意識障害があれば多くの人は脳卒中を疑いますが、その症状がなくとも突然の強い頭痛と共に嘔吐が出現した場合は、くも膜下出血を疑い検査を受けてください。1回目のくも膜下出血を見逃して、再度くも膜下出血を起こすと大多数が死亡します。 |
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3)脳卒中は寿命を縮めます!
脳卒中を起こすと発症1ヶ月以内に11%が死亡します。病型別にみると脳梗塞は6%、脳出血は15%、くも膜下出血は27%が1ヶ月以内で死亡します。(図3)
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4)脳卒中後遺症で不自由な生活も多いです
脳卒中は運動まひなどの後遺症を残す場合が多く、60%の人が発症後の生活に支障をきたしています(図4)。
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