3.脳卒中の病型別割合

 秋田県の脳卒中発症登録から脳卒中の病型別割合を見ると脳出血がおおよそ30%、くも膜下出血が10%、脳梗塞が60%を占めます。(図9)

【 図9 】

 脳出血の中では、高血圧脳出血が74%におよびます。さらに、脳梗塞のうちラクナ梗塞と画像診断で病巣が見つからないものの多くは高血圧が基盤となった脳梗塞です。このことから脳梗塞の50%は高血圧性変化によるものと思われます。心房細動が合併した脳梗塞の大部分は脳塞栓症と思われます。したがって、脳塞栓症は脳梗塞のおおよそ10%を占めます。くも膜下出血の大部分は脳動脈瘤破裂が原因となったもので、くも膜下出血の85%におよびます。

脳卒中を起こす病気と原因



知れば防げる脳卒中

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