用語解説

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■副流煙と受動喫煙
タバコに火をつけた時に先から立ちこめる煙を副流煙と呼びます。副流煙は刺激性ガスや有害物質を多く含み、その濃度は喫煙者が吸い込む主流煙の2−3倍になります。そのため、換気の悪い部屋で喫煙すると室内の空気汚染のため、喫煙しない人にも被害が及ぶ事が知られるようになりました。
タバコを吸わない人が周囲の人の喫煙で呼吸と共にタバコの煙を吸ってしまうことを受動喫煙とよびます。夫婦間では夫が喫煙するために非喫煙の妻の肺がんの死亡率が非喫煙の夫婦と比べて1.6倍から2.1倍高くなる研究が知られています。妊娠中の喫煙は胎児の発育に影響を与え、出生時の体重が平均で200グラム少なくなり、低体重児が生まれる率を2.4倍高くします。また家族に喫煙者がいるとき、3歳時の喘息様気管支炎の発症率は喫煙者のいない家庭と比べて1.5倍から2倍高くなります。