5.肥満とコレステロール

 肥満は、血圧を上昇させ、糖尿病を発症しやすくします。コレステロールや中性脂肪など脂質代謝にも影響を与え、動脈硬化を促進します。その結果、肥満は心筋梗塞や脳梗塞の危険因子とされています。
 コレステロールは、低い場合に脳出血の危険因子、高い場合には心筋梗塞、脳梗塞の危険因子となります。(図18)

【 図18 】

 240mg/dl以上の値では心筋梗塞を発症しやすくなることが日本人で確かめられています。(図19)

【 図19 】

 脳梗塞に関しては、これまでの報告から300mg/dl以上で危険が増大する報告などから、心筋梗塞よりも高いコレステロール値で発症が増大すると思われます。高血圧の治療と同様に、コレステロールがやや高い程度(240−260mg/dl)では食事や運動など非薬物療法が中心となります。


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